記憶

2001年6月10日
飲み込んだ唾液と、絡まる舌が、
絡み付きこころと共に飲み干されてしまう。

君と僕の想い出は、決して美しく無く、
記憶として、体の中で生息している。

そう

交じり合う汗と、止め処も無く溢れる想いは、離合反復し合う。
頭の片隅に、きらめくのか、
心の片隅に、響わたるのか、
交じり合う汗と、絡まる体は、離合反転し合う。

体に感ずる重さは、軽くなる意識と共に、沈んで行く。

あえぐ言葉は、においに変わり
漂う香は、刺激になる。

思いは快楽に、すげ変わり
快楽は、ままならない欲望となる。

味わい尽くされた感情は、徐々に消え去り、
喜びにだけ占有されてゆく。


躍動する肢体は、
眩しすぎる蛍光灯の下で、
いつまでも、いつまでも、あかる過ぎた。

僕に、時間は戻せない。

        

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