絶望の長さ

2002年10月15日
そうなんだ。

たぶん、
多分、
そこには、埋め様も無い溝が
虚無の闇が、
有る。のだろう。

こころの向く先が、日常の何気ない行いの後の、
ふと、思う気持ちの向く様が、

死と、死を考えるこころと、それに恐怖するこころ。とに、分れ、
埋め尽くせない溝になる。

埋め尽くせず、立ち止まり、震えながら煙草を咥える。

考えないでおこう。と、努めて炎を見ず、いつもと同じに火を吸う。

吸う。
吐く。

吸う。
吐く。

煙を目で追う。
煙草は、少しずつ、少しずつ、短くなる。
じりじりと、挟んだ指の先に、熱さが伝わり、

吐く。
吐く。
からだ中の空気を吐き出す。

何も考える事無く、
短く残った火を消そうか、もう一息吸おうか、
と、
煙草を眺めながら、
埋め様の無い溝を埋めている。

          


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