爪を切る

2003年1月2日
3日前に傷となった人指し指の痛みは、かさぶたと共に消えたようで、することもなく、爪切りを出し、伸びた爪を切った。

親指
人指し指
中指
薬指
そして、小指

パチッ
パチッ

伸びた爪を切った。

テレビは賑やかな新年を祝う録画番組が流されて
コタツの上は、食べ残したお菓子や、雑多に散らかったお菓子の包装袋が占領したまま


逃げてはダメだ

2002年12月23日
胃液がこみ上げて来る。
ムカムカと、喉の奥、胃の上あたり、
緑色の液汁が溢れて来るようだ。

口に手を当てて、息を吐く。
手の指に染み込んでるタバコの臭いが匂ってくる。

改行

目に見えるものは、気付かない
髭が少し伸びた様だ。


今日は

2002年12月14日
ポカ ッ  と、

今日は、こころとじかんが空いている。
空が青い様に、
星がキラめく様に、
緑の草原に風が吹く様に、
白く雪胞子が舞い落ちる様に、

今日は、こころとからだが空いている。

久し振りの休日は、
込み合う街角に佇み、
師走のざわめきを眺めてる。


欲望

2002年11月28日
眠く、眠く、

僕は眠く、

ムムムッと、眠むたく。

木葉の舞う様な風が吹き木枯らしの音が聞えてくる。

僕は眠くて、眠くて、

もう、お休み。



無味

2002年11月26日
ストーブが、音を立てる。
うなりを立ててる。
かすかに、「僕は疲れた」と、つぶやく。

部屋の空気は徐々ではあるが、
ストーブが吐出す温かみで広がってゆく。
窓はくもり、水滴が街明かりを幾重にも霞ませ、
遠くの屋台のラーメンの鳴笛に、遠吠えする飼い犬の音と共振している。

僕は「疲れた」と、

大きく息を吸い、黙って吐出した。



日常

2002年11月25日
雑然と積み重ねられた机の上には、先月からの
書きかけのメモや、封を切ることも無い郵便物や
薄く埃を被った週刊雑誌が、微笑みかけてくる。

無造作に散らかり転がり、処狭しと、静寂に時を過ごしている。

この1ヶ月の、30日間の、720時間を、
無為に過ごしてしまった事を、

2592000回の心拍に刻んで行く。



AM4:30

2002年10月20日
朝と云えない、夜と云えない
鳥の鳴き声が聞こえる。
遥か遠くなのだろうか、小さく、小さく、

夕べ食べた夕飯から10時間は過ぎたのだろうか。
小さく、小さく、鳴く音がする。

眠れなくなったのは、、、、、

明日の希望の所為。
昨日の絶望の仕業。

今日という日は、まだ始まらない。

雨が、

降り頻る道路を濡らし、自動車のヘッドライトと、
点滅する信号機の光りを反射させる。

遠くで、小鳥のさえずりが聞こえて来る。

幻聴であるのか。

僕は、フトンに包まり、朝を迎えようと、
眠れないまま、呼吸をする。

        

病気

2002年10月17日
おなかをこわした。
はらがいたい。
いたくて、いたくて、
それとはべつに、いたくて

さっきから、はいりっぱなし。

なにがわるかったのだろう。

きげんきれのぎゅうにゅう
さくばんからのにもの
かけぶとんをはねのけてねたこと

ともあれ、
このおなかのくだりようは、

ながれるあぶらあせ
ふるえるからだ
ことばにならない

だっすいじょうたいのままに
くつうにたえ
すわりっぱなし

くすりはないか
どこかに、ないか

だれか、ここまで、もってきてくれ!

絶望の長さ

2002年10月15日
そうなんだ。

たぶん、
多分、
そこには、埋め様も無い溝が
虚無の闇が、
有る。のだろう。

こころの向く先が、日常の何気ない行いの後の、
ふと、思う気持ちの向く様が、

死と、死を考えるこころと、それに恐怖するこころ。とに、分れ、
埋め尽くせない溝になる。

埋め尽くせず、立ち止まり、震えながら煙草を咥える。

考えないでおこう。と、努めて炎を見ず、いつもと同じに火を吸う。

吸う。
吐く。

吸う。
吐く。

煙を目で追う。
煙草は、少しずつ、少しずつ、短くなる。
じりじりと、挟んだ指の先に、熱さが伝わり、

吐く。
吐く。
からだ中の空気を吐き出す。

何も考える事無く、
短く残った火を消そうか、もう一息吸おうか、
と、
煙草を眺めながら、
埋め様の無い溝を埋めている。

          


虚構

2002年10月12日
私は足らない。

何かが、足らない。

それは、他人にはわからない、何か。

たとえば、

足先の爪が欠けている様であり、

読めない言葉の意味を知らない様であり、

それ以上は上がらない肩腕であり、

こころの中であり、

私だけが、こっそりと知っている、私の不足した情報である。

が、

欠けた箇処を繕い、満たす想いは、私の中で、
何かを食い潰し、ますます足らなくなる何かを、
増殖させてくようだ。


日常の期待

2002年10月8日
左足がカユイ
膝のあたり

乾燥した空気に晒された皮膚は、かゆみを持ち
ついついついと、掻き毟る。
左手で。

右手はキーボードを打って、は いるのだが。
右足も掻き毟ってた。

ツマラナイ日常がボリボリと机の下から聞こえてる。


こころとからだ

2002年9月28日
肉体から開放する精神
精神から分離する肉体

解き放せ

体から

心から


水を飲む

行いは、こころから、からだから、離れ

ただ、おいしいと。

生きていることを、こころと、からだが、感ずる。

2002年9月26日
コップの中に氷を入れる。
飲むのは、麦茶である。
飲むのは、わたしである。
氷は溶ける事も無く、飲み干したコップの中。
私のクチに運ばれて、、、、、

ガリッガリッ。

音を立て、砕け、溶け、消えた。


コップの中

2002年9月22日
背中に突き刺さる思いは、心が欲したもの。

考えて居るのは、私の心。
頭を占有し、想いに塞ぎ、首筋に痛みを、
もっと、痛みを、

欲しているのは、私の心

カラカラと音を立てる。
カラカラと響く。

カラカラと、

希望

明日

絶望

過去

混じり合い、ガラスの中に消えて逝く。


帰路

2002年9月10日
赤い、赤い、
赤く夕日が浮かぶ

大きく、大きく、大きく、西の空、赤く

あれは何だったろう
あれの記憶は、

日常のいつもの風景を眺めてた。

いつもの一日の終わりに、
あの土地で、
あの場所で、
あの時に、

明日を思いながら
何も思わず
    眺めていた。

それは、海岸であったり、深い山奥であったり、
日暮れまでの一時を、一日の活動の終わりを、過ごした

あの風景を
「忘れない」
と、何処彼処で思いては、忘れた

赤く、大きく、夕日が。


日常の会話

2002年9月9日
ダラダラダラ
ゴボゴボゴ
ダバダバ
ガガガ
ズド

と、

苦し紛れの声がする。
静寂の音。

しない。出来ない。そして、やるせない。やせない。ブクブク太る太る。大きく、大きく、忘れた責任のあるWork。

秋が来たのか。何処から。
何処へいったのか、あの夏の暑さ、汗汗汗汗汗

クッ。笑ってしまう。

姿見

2002年8月21日
爪の間の垢を穿り眠気眼で画面を眺めてる
喧騒と倦怠と諦観が漂う
匂は無い
疵は無い

ふと聞える

「贖罪しろ」


姿無き声が云う

私は振り返り私を眺めた。



言葉

2002年8月19日
線路わきの静寂

シャッターの閉じたスーパー
微かな音のうなりを立て、自販機が薄明るく、
真夜中まで商いを続ける。

窓ガラスの中はカーテンで閉められ、
眠り就く人々の息遣い

蟲さえ鳴かない。
ピクリと動かない草。

暗い影を起こす月明かり

風が、
つと舞い込む。

線路わきの静寂は、突然に消えた。


眠く、けだるい夜に

2002年8月17日
誰かが言った。

女は、全ての思いを共有すると。

思いは、人それぞれだと。

昔の歩いた道を思い出す様に
記憶か、夢か、忘れていた痛みなのか

匂い。臭い。郷愁の風がふく。

寒い、寒い、寒いと、振るえている。

誰かが言う。

おんなは

平和

2002年8月4日
感じて、
感じて、

体の外側と、

心の内側に、

拡がる想いを、

忘れた記憶を、

頬を流れる風

うっすらと浮かぶ額の汗

遠くに流れる積乱雲の下に、

人々の暮らしが、ざわめきが、息遣いが、

自然の中で、生きてきた人々の、

笑い声や、語たらいあう瞬間に、

陽日が、横顔を染めていた事を。

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