バンザイ
2001年10月12日やった、戦争だ。
たくさんの人が死ぬ。
たくさんの血が流され、たくさんの泪が流され、
哀しみのはてに、憎しみを生み出す。
人々の結束は高まり、終わるはての無い戦いに突入して行く。
争いは、たくさんの感情を呼び起こし、
人が人として、動物との違いを示す。
地球上で生まれた霊長類の頂点に立つ人類の証を示す。
たくさんの人が死ぬ。
たくさんの血が流され、たくさんの泪が流され、
哀しみのはてに、憎しみを生み出す。
人々の結束は高まり、終わるはての無い戦いに突入して行く。
争いは、たくさんの感情を呼び起こし、
人が人として、動物との違いを示す。
地球上で生まれた霊長類の頂点に立つ人類の証を示す。
忙しさは気付かない
2001年10月11日言葉が見つからない時
私は、わたしの顔を見る。
私は、わたしの足元を見る。
私は、わたしの声を聞く。
そこにあるわたしを、私は嫌悪する。
手の平を握り締め、タメイキを吐く。
そして、わたしは仕事に逃げる。
私は、わたしの顔を見る。
私は、わたしの足元を見る。
私は、わたしの声を聞く。
そこにあるわたしを、私は嫌悪する。
手の平を握り締め、タメイキを吐く。
そして、わたしは仕事に逃げる。
夢は掴めない
2001年10月10日わたしの夢は、
目覚めと同時に消えてしまい
怠惰な日常と共に、忙しげな時間が始まり
コーヒーの匂いのしない薫りを飲み干す。
朝の陽射しが窓ガラスから差し込み
静寂が、テレビに映る街角の喧騒をかき消してしまう。
わたしのゆめは、幸せに消えた。
目覚めと同時に消えてしまい
怠惰な日常と共に、忙しげな時間が始まり
コーヒーの匂いのしない薫りを飲み干す。
朝の陽射しが窓ガラスから差し込み
静寂が、テレビに映る街角の喧騒をかき消してしまう。
わたしのゆめは、幸せに消えた。
雨の降る
2001年10月9日季節の変り目の雨は、幕間の様に、急に変える。
昨日と違う、明日を作る。
木々の葉は、落ちただろう。
息絶えた虫の欠片は、流されただろう。
夜、誰も知らぬ間に、風景を変え、季節を移すだろう。
昨日と違う、明日を作る。
木々の葉は、落ちただろう。
息絶えた虫の欠片は、流されただろう。
夜、誰も知らぬ間に、風景を変え、季節を移すだろう。
眠る
2001年10月8日車を止める。
道路脇の駐車場。
大きなトラックの間に、普通車1台分のスペース。
シートを倒し、エンジンを切り、マットを丸めてマクラ代わり。
隣の道路を爆走する車の音。
いつしか眠りに就く。
フロントガラスの上からは、半月の明りが射し込んでいる。
ここは、長距離運転手の安息の場所。
道路脇の駐車場。
大きなトラックの間に、普通車1台分のスペース。
シートを倒し、エンジンを切り、マットを丸めてマクラ代わり。
隣の道路を爆走する車の音。
いつしか眠りに就く。
フロントガラスの上からは、半月の明りが射し込んでいる。
ここは、長距離運転手の安息の場所。
喜美子を聴く
2001年10月7日昔。
ひらがなで、「むかし」。
懐かしいような、
ワクワクするような、
そんな唄声が、聴こえてくる。
希望と望み。
儚い、淡い、思い。
人を愛する事や、
愛される事、
信じていたい。
そんな思いが伝わる。
絶望は、自分では無く、
裏切りには、慣れっ娘になって、
それでも、思いを唄に代えて唄う。
唄っている。
ありがとう。
ひらがなで、「むかし」。
懐かしいような、
ワクワクするような、
そんな唄声が、聴こえてくる。
希望と望み。
儚い、淡い、思い。
人を愛する事や、
愛される事、
信じていたい。
そんな思いが伝わる。
絶望は、自分では無く、
裏切りには、慣れっ娘になって、
それでも、思いを唄に代えて唄う。
唄っている。
ありがとう。
今日は今日の一日でしかない。
2001年10月6日夢を語ろうか。
愛を唄おうか。
吹く風に身を任せ、
花を愛でていよう。
澄み切った空を眺めていよう。
遠く遥かな山々を望んで見よう。
明日は、きっと、素敵な一日になるだろうから。
愛を唄おうか。
吹く風に身を任せ、
花を愛でていよう。
澄み切った空を眺めていよう。
遠く遥かな山々を望んで見よう。
明日は、きっと、素敵な一日になるだろうから。
週末
2001年10月5日明日は休み。
だから、今日は、遅くまで、働こう。
しっかりと、仕事をしよう。
区切りをつけて、区切りがつくまで、
日付が変ろうとも、深夜遅くまでも、
しっかりと働こう。
だから、今日は、遅くまで、働こう。
しっかりと、仕事をしよう。
区切りをつけて、区切りがつくまで、
日付が変ろうとも、深夜遅くまでも、
しっかりと働こう。
薄明かり
2001年10月4日ぼんやりと、視界に入る。
うるさく喋り続けるこの人は、誰。
そう、確か、他人。
何を喋っているの。
誰に話しているの。
私は、ここにいる。
ぼんやりとした頭を抱えて。
うるさく喋り続けるこの人は、誰。
そう、確か、他人。
何を喋っているの。
誰に話しているの。
私は、ここにいる。
ぼんやりとした頭を抱えて。
ここにあるもの
2001年10月3日夏の終わり。
秋の始まり。
冬の予感。
小さな畑は、枯れ果てる草と、残そうとする花が、乱れ、いのちをつなぎ止めている。
その下で、小さな虫達が、一年のいのちを、
朽ちて逝く。
わけもわからず、与えられた生命を、帰そうとしてる。
秋の始まり。
冬の予感。
小さな畑は、枯れ果てる草と、残そうとする花が、乱れ、いのちをつなぎ止めている。
その下で、小さな虫達が、一年のいのちを、
朽ちて逝く。
わけもわからず、与えられた生命を、帰そうとしてる。
記憶喪失
2001年10月2日忘れた。
過去の記録。
思い出せない。
記憶に残らない一日。
いまから、4日前の、行動、思い、感情、風景、出来事、そして、空に輝いた満月。
朝は、昼は、夕刻は、夜は、
喜びや、哀しみや、怒りや、楽しみや、
泪を流したのはいつだっただろう。
過去の記録。
思い出せない。
記憶に残らない一日。
いまから、4日前の、行動、思い、感情、風景、出来事、そして、空に輝いた満月。
朝は、昼は、夕刻は、夜は、
喜びや、哀しみや、怒りや、楽しみや、
泪を流したのはいつだっただろう。
不安
2001年10月1日絶え間無い汗。
何処からか沸き上るのか。
じっとりとし、体に絡み付く。
薄く肌着を湿らせ、まとわり付く。
汗。
体に流れる汗。
嗚咽をあえぎながら、拭え無い。
ほほを伝わり流れ落ちて逝く。
何処からか沸き上るのか。
じっとりとし、体に絡み付く。
薄く肌着を湿らせ、まとわり付く。
汗。
体に流れる汗。
嗚咽をあえぎながら、拭え無い。
ほほを伝わり流れ落ちて逝く。
歳月
2001年9月29日腹が出る。
歯は何本か、無くした。
足には、妙な痛みが時に走る。
煙草は、憶えて、20年以上。
責任だけが増え、
給料も上がったが、それ以上に、掛かるお金が多くなってしまった。
鏡は暫く見ていない。
身の回りには、必要と思われた余分な物であふれ
喪った物は、無くした事にさえ気付かない。
息が上がる。
りっぱに見える事。大人に思われる事。
しかし、
わたしは、18の少年と変らない。
不安と自信無さと、根拠の無い明日への希望。
ただ、明日への期待はもう無い。
無くしたもの。
変っていくもの。
そして、得たもの。
損得勘定で収支を計算している人生だけが。
手の指先で、煙草の煙だけが、変らないでいる。
歯は何本か、無くした。
足には、妙な痛みが時に走る。
煙草は、憶えて、20年以上。
責任だけが増え、
給料も上がったが、それ以上に、掛かるお金が多くなってしまった。
鏡は暫く見ていない。
身の回りには、必要と思われた余分な物であふれ
喪った物は、無くした事にさえ気付かない。
息が上がる。
りっぱに見える事。大人に思われる事。
しかし、
わたしは、18の少年と変らない。
不安と自信無さと、根拠の無い明日への希望。
ただ、明日への期待はもう無い。
無くしたもの。
変っていくもの。
そして、得たもの。
損得勘定で収支を計算している人生だけが。
手の指先で、煙草の煙だけが、変らないでいる。
靴下
2001年9月27日ため息、椅子に腰掛け、しばらくは、動けない。
疲れているのは、わかっている。
今日も、昨日の継続。
変りの無い一日を、24時間前の自分と違わない自分を思う。
振りきるように、靴下を脱ぎ捨てる。
疲れているのは、わかっている。
今日も、昨日の継続。
変りの無い一日を、24時間前の自分と違わない自分を思う。
振りきるように、靴下を脱ぎ捨てる。
無常なるかな
2001年9月26日ああ、無常なるかな、
この、世の、習い、行い、
想いは、届かず、声はかき消され、つまらない。
と、押し黙り、歩む人々。
記憶は、砂の中にうずくまる。
時は口中で、唾液と交ざり、吐き捨てられた。
この、世の、習い、行い、
想いは、届かず、声はかき消され、つまらない。
と、押し黙り、歩む人々。
記憶は、砂の中にうずくまる。
時は口中で、唾液と交ざり、吐き捨てられた。
動かないマウス
2001年9月24日右に移動。
左に移動。
上に移動。
下に移動。
動かない。
キー矢印は、画面の端。
カタカタと音を立てても、
動かないマウス。
きっと、たくさんのゴミや汚れにまみれて、
動かなくなったんだね。
左に移動。
上に移動。
下に移動。
動かない。
キー矢印は、画面の端。
カタカタと音を立てても、
動かないマウス。
きっと、たくさんのゴミや汚れにまみれて、
動かなくなったんだね。