捻くれ人の捩れ

2001年7月24日
欲望過ぎる人生は、憂いを含んで、何も残らない。
幸せを追い求めては、幸せになれない。
他人とは痛みを共感する事が出来ない。
が、喜びは、他人に嫉みを覚えさせる。
朝のさわやかさは、夜更かしした者達への罰。
腐臭は、微生物の活動を表わす。
滅びる事により、完遂する人生。


飛んで行け

2001年7月23日
どこまでもあおいそらすみわたったかなたとおくまできぼうとゆめをのせてどこまでもどこまでもとんでゆけさえぎるものはなにもないいきさきはきめずにどこまでもとんでゆけとんでゆけ

そして、俺の前から、消えてしまえ。


一夜

2001年7月22日
おんなは黙ったまま
           おとこはしゃべらず

互いが、互いを必要とし、
           互いが、孤独を必要とし、

今を生きる。
      今のいのちを感じる為に、

           男はおとことして
女はおんなとして

      互いに、肉体を貪り食う。
  匂いを、
      闇を、
          溶ける意識を、

  明日の時間と今の空間を引き換えにして

           おとことおんなが、
おんなとおとこが、
      吐息と、 激しい息遣いの中
    
 
   

     闇の中で浮かんで逝く。

         

夏祭り

2001年7月21日
体中が暑く燃える様に汗が出てこない為に、全ての発熱が体の中でのたうち廻っているような7月の夜
夏祭りの余韻は、疲れた体と、変に浮揚したままの心を残して、夜を迎える。
疲れたろう。
しんどかったろう。
さあ、お休み。眠りに就こう。
耳奥に聞こえるのは、ざわめきの足音と、売り子の歓声。
まだ落ち着けない。

           

暑い

2001年7月20日
あたりまえだけど、夏。

暑い。

セミすら鳴かない。

風が吹かない。

地面から陽炎さえ立ち上れない。


自問

2001年7月19日
小さい時から、私は思ってた。

「私は何の為に生きて来たのだろうか」と、

存在とは何。
私とは。

大きくなり、社会に出、そして、働く。
日々の忙しさ、疲れの中で、疑問は片隅に追いやられ、
いつしか、消えてしまってた。

子供達も大きくなり、自分の時間を取り戻すと、
また、

「私とはなに。」
答えを求めてはならない疑問を持つ様になってしまってた。



煙草

2001年7月18日
煙草の煙が、私の周りで、漂う。

掻き曇った空気の中で、ざわめきと、喧騒が入り混じり、
私が、静寂の中に沈み込んで逝く。
ふかした煙は、漂う。
あたり一面に、世界中の色どりを喪くし、
灰色の世界に閉じ込める。

声が聞こえないの
私は私を認識しているの

煙草の火だけが、赤く、存在を示す。

              

遠雷

2001年7月17日
わたしはいきているのだろうか
いま、ごぜん、さんじちょうど
またねむらないよる
ねむれないとき

くらくひろがるあまぐもは、ときおりえんらいをかがやかす
そのいっしゅんのかがやきは、きょうふとあめをつれてくる

やみ

ひとりのわたし

あまおとだけがそんざいしてる

            

夏の思い出

2001年7月16日
くさった匂いが、充満する。
夏のよどんだ水。
だれかが忘れた、空き缶の中、
息絶えたさかなが、はらわたを上に浮かんでる。

一時の楽しみに、いのち奪われた。

いのちは微生物のえさとなり、腐敗臭を撒き散らす。
空き缶の上は、五月蝿が飛び交う。

ただ、暑いだけの夏。風ひとつ吹かない。

        

カキ氷

2001年7月15日
シャカシャカと、薄く落ちてゆく氷の欠片

半透明のガラス器に積もってゆく

水分の塊が凍ったまま、小さな小さな欠片になり、
落ちて逝く

何も無かったガラス器に白い雪山が造型され、
緑色の雨、
白い雪、
巨大なスプーンが突き刺さる。

ミルク宇治のカキ氷。

−−−−−−−−−−−−−−
大変、美味しゅう御座いました。
         

交通安全

2001年7月14日
わたしは幸せだろうか。
ふと、自分に問うて見た。

誰も居ない空間で、「私は幸せか」と、
呟く私に、誰が答えるでも無く、私が考えるでも無く、答えを知ろうと思うでも無く、
「幸せか」と。

夕方、突然の雷雨で濡れた路面
飛沫を上げて通り過ぎる車の群れ

理由も無くドライブ中の車を運転しながら、ふと思う。

確かにこの車は私が買ったもの。
誰に迷惑掛ける訳でもなく、運転している。
充分に大人にはなった。
年齢は重ねて来た。
欲しい物は、時間を我慢すれば、いつか手にはいる。

それで、私は幸せになれたのだろうか。

飛沫を撥ねるタイヤの音が、妙に不安を掻き立て
わたしは運転に専念した。
         

無題

2001年7月13日
盛夏、セミの鳴き声を聞かず。
陽炎、風の乾きとなり。
ただ、暑く、
汗を流せば、ただ、汗の塊となり
街角、人影もなく
天に輝かんばかりの青白の空、広がる。

   
遥か彼方より、ラジオ音楽、流れ聞く。
(青春の日の懐かしき歌声)

愛を下さいと。

2001年7月12日
じぶんにないもの
のぞむもの
ないからこそほしがる
ほしいもの




ことばだけでも、
おもいだけでも、
きもちなくても、

うれしい

「し」をなくしたことばにかわる。

欲しがる人

2001年7月11日
唸り声を上げる。
低く曇った、長い声。
欲望に囚われ、塊になる。

光輝く世界が、通り過ぎ。

誰、
そこにいるのは、
驚く、ほんの少しだけ

気付く、音は、自分が出しているのだと。

暗闇の下、ざわめく、活動する世界が流れて逝く。

       

紆余曲線な心

2001年7月10日
とつとつ、ぼつ、ボツ

液晶モニター
MP3音源
多量のCDケース
夏の暑さ

約束。
たしかに約束の地に来た。

時間は正確。信じる者達には

偽りと真実と嘘と事実
痛さと言葉と愛と裏切

透明なガラス細工の向こうに映し出された歪んだ現実

ア、ウ、ゥ、アーーーーーーーー

掻き毟る十指
絡まる白髪

言葉は救えない。何を救うと言うのだ。昨日と今日の相違点は見つからないと言うのにな。

宝くじは外れ券。少しの夢の具象化でしか無い。
雑誌に挟まれた知識と欲望は320円程度のもの。
この世の不浄を吸い取るタオルが欲しい。甘美な滴を絞り取る。

同心円の中心は、渦巻き渦状の中心に継続する。平面からの脱却ならず。

暑い。せめてクーラーが欲しい。西日の当るこの部屋は21時過ぎになっても、夕刻の空気を残す。ギラギラの太陽の残り火を照り返したままに。

汗は正直
言葉は嘘を吐いても
反応する体を贖える程、こころ喜ぶ。
         

月曜日

2001年7月9日
一日送れの記載項目。
仕事。仕事。
それしか無いのか、考える事は仕事。
一週間の始まりは月曜日から、
仕事の始まりは、朝9時から。

悩まない。惑わない。くよくよしない。
考える事は仕事の事。
時間は着実に過ぎて行く。
仕事はパーセンテージで表わされ、残り残量を少なくして行く。
達成感と、満足感と、僅かな報酬。
時間と引き換えに得たもの、失ったもの。

              

留守電に吹き込まれたメッーセージは、つまらない未来への伝言。
返事は出来ない。

無題

2001年7月8日
幸せを望むなら、
不幸になる可能性を残しておこう。

夏が来る

2001年7月7日
ジトジト。むっとする熱気。
季節は明らかに夏。

わーーーい、夏だーーーい。

浮かれる歳でも無い。
只、怠惰に暑いだけ。

喉の乾き。無暗に出る汗。かったるい体。
妙に長く感じる赤信号。
街も陽炎にゆれて、

どこからか来た夏は、何処かへ行くのだろうか。

それまでは、したくも無い友達付き合い。



1457664バイト

2001年7月6日
入らない。
1457665バイトのデータ。

たった1枚のフロッピーディスクに納まらない。

ひとつも削れない。
ふたつに分けれない。

たった1バイトの為に。

どんなに便利でも、どんなに賢くても、
足らない時は、ゼロ。

       
すべてを失う。

雨の家

2001年7月5日
窓を閉める。
ドアを閉める。
明りを消す。
ものおとを立てない様に歩く。

外は雨が降る。
ザーザーと雨がふる。

目を凝らして、何かを見ようとして、
うしろから視線を感じた。

振り返る勇気は、こころの中だけ。
耐え切れない恐怖が、体を振り向かせる。

部屋の隅の机の上に花瓶。
さし掛けて朽ちた草花。

雨の音だけが、存在する。

            

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